2005年2日2日

「ひろみとジェリー」

いつの間にか、二月になってしまいました。
更新が不定期で、ごめんなさい。

さて、12月の終わりに、やっとNYに引っ越してきました。
ブルーノートの公演では、自宅通勤のすばらしさを体験。
公演が終わって、家に帰れるというのは、これ以上ない贅沢です。
このブルーノートの公演中、私の家は、まだ引っ越しの荷物だらけで、「毎日ひと箱片付ける」を目標に、整理整頓をしていました。

最終公演の前の日の事です。
疲れたな-、パンでも食べるか・・・と家に帰ったら・・・。
パンが半分ない。
どろぼうか!?
何も盗まれた形跡はなし。
って、普通パンを半分だけ盗む泥棒なんて、アイツくらいしかいません。
ねずみです。
出ました。

パンの袋がびりびりにやぶられていて、凶暴な事件現場だっただけに、疲れてたのもあって、腰をぬかしてしまいました。

パンの袋を、おそるおそるつまみ、外のゴミ箱へまず捨てます。
そして、とりあえず、自分の存在を知らしめるために、足をバタバタならします。
パンパンと手拍子を打って、さらに追い詰めます。
と言っても、きっとこの頃には、家の近くにはいないのがねずみ。
ジェリーでおなじみの、足の早さです。

ジェリーなら可愛いけれど、こっちのねずみは可愛くないです。
ふとっちょだし、カタカタ、というより、ドタドタ、という足音です。
日本というのは、とても衛生環境の整った国なので、ねずみを見かける事なんてあまりないですよね。
こっちには、たくさんいるんです。
ふつうのコンビニなんかに行くと、ねずみ退治グッズがわんさかありますよ。

とにかく、どうやって家の中に入ってこさせないシステムを作るか、という事が最重要項目であり、それについて、最近ねずみ退治したトニーに聞いた所、「罠をしかけるか、あ、あとはりつくやつもあるよ。」
聞いただけで、鳥肌です。

無理!

何が無理って、つかまえたねずみを処理するのが無理だし、基本的に、動物どころかアリんコさえも殺せないのです。
昔から、机の上にほったらかした飴に群がったアリんこの行列を見かけると、その飴をわざわざ外に移して、殺さないようにしていたくらいです。
アリの飴にたどりついた時の喜びなんかを考えると、殺虫剤とかかけれないです。
ねずみも同じ。「食べ物の匂いがして、ここまでやってきたのに、罠があるなんて聞いてないよー。思わせぶりな事をしないでくれ!」
って感じでしょう。
彼等も毎日一生懸命生きているかと思うと、殺せません。
でも、共には生きれません。

なので、まず、食べ物の匂いが一切しないように、食べ物をプラスチックの箱に収納。
それと、コンセントに差す、ネズミの嫌がる高音波の出る装置があるそうで、それの購入を決めました。
もうひとつは、開けたものはすぐ食べる。という事。
クッキーなんかも、開けたらひと箱さっさと食べます。競争相手がいるので。
食べられてなるものか!

まぁ、こんな事をしていても、らちがあかないなと思っていたら、アメリカ生活の長い友人に、「壁の穴や、床のギャップを塞いでくれる人にお願いしたら?」と言われ、とりあえず、それを頼む事にしました。

まだ、その人とスケジューリングができないため、毎日家に帰ると、ドアをわざとガチャーンと開け、「If you want to survive, you should go now!」(生き延びたかったら逃げろ!)
とアメリカのねずみという事で、一応英語で声を上げ、ドタドタ家に上がっています。
でも、ねずみのいた形跡はなく、多分ここには食べ物がなくなったと察知し、来なくなったものと思われます。
でも、やっぱり怖いので、ねずみが来れないようにしようと思います。
ほんとに怖かったな・・・。
去年は、部屋が冷凍庫になるし、毎年、年始は全くろくな事がありません。

今はウィーンに来ていますが、今回ツアーに出る時、家の食べ物は全部処分してきました。
御心配なく。
ウィーン公演も気合い入れてがんばります。

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