2004年1日13日

「極寒」

とんでもない事があったので、これはココに書いておかなければ!と思い、書いています。セカンドアルバムのミキシングを終えて、夜遅くにボストンに帰ってきました。
家に到着して、手洗いうがいを風邪予防にしようと思ったまさにその時、蛇口がひねれない。うーん、よっぽど疲れて、力が出ないのかなぁ?いや、でも、蛇口がひれない程疲れてはいないはず。もう一度トライ。やっぱりムリ。キッチンの蛇口をひねる。ムリ。オフロ、ムリ。ま、まさか!!!そして、自分の息が部屋で白い事に気付きます。

水道管凍結。

さっそく大家さんに電話して、メンテナンスのおじさんに来てもらい、その時点で深夜12時過ぎ。ズボン3枚、セーター3枚の上に、どてらを来て、ふとんにぐるぐる巻きになり、とりあえず寒さをしのぎます。おじさんに「旅行に行っている間に、暖房を止めただろう?」と咎められます。私のアパートでは、暖房を冬の一定期間中水道管の凍結などを防ぐため、止めてはいけない事になっています。「ボストンももう5年目、そんな今さら止めていくなんて事はしない・・・」とため息まじりに答えます。

みんなで、理由を探索。同じフロアの他の部屋を調べます。
「うーん、なんで君の部屋だけが、凍結してるんだろう?」
え!私の部屋だけ?そんなおかしな事。
そして、メンテナンスのおじさん達が立ち入った最後の部屋。私の右隣の部屋・・・。
そこでアンビリーバボーな事が起こっていました。部屋に立ち入った瞬間、

「オーマイガッ!」(大声)

というおじさんの声が聞こえました。なんと、私の隣の部屋の人は、バケーションに出かける際、窓を開けっ放しにしてあったのです。マイナス15度の冬が続くここボストンでは、こんな事をすると、部屋はアイスキューブになります。というわけで、なってました。おじさんたちに見に来るように言われ、見てみると、氷博物館のよう。ツララだらけ。おじさん曰く、「風向き上、ここからの冷たい風が全部君の部屋に行って、冷凍庫がとなりにある状態になって、君の水道管も凍結して、ヒーターシステムも壊れたのだろう」と言われました。(涙)ここで、一番重要だった質問。

「いつ直るの?」

「うーん・・・・・。月曜日までに直ればラッキーかな」

エッ!!!今、まだ木曜日・・・。

というわけで、まだ水が出ません。(涙)
ヒーターはその次の日の朝8時にやっと復旧。
夜がふけるにつれ、どんどん息の白さが驚きの白さに変わっていき、ホラー映画のようでした。
あまりに急な事だったため、おじさん達もこの惨事に対応できるだけの数がそろわず、私も、見張りをしたり、おじさんが天井に登っている間、天井を押さえたりなど、徹夜で手伝う事に・・・。ミキシングの後で、疲れがピークなのに、徹夜。朝4時頃で参加したメンテナンスのおじさんが小さな電気ストーブを持ってきてくれて、そこから寒さは少しは良くなりましたが、それでも寒かった・・・。朝になって、ヒーターは直っても、水が出ないので、おじさん達の作業は、まだまだ続きます。おじさんは毎日交代だけど、当人の私は、交代できないもんなぁ・・・。私は、せっかく靴を脱いで、部屋にあがる和風なシステムにしているのに、おじさんは靴で入って、作業をするので、泣きそうです。掃除が大変。友達の家に、銭湯に行くように、シャワーを浴びにいく生活にも慣れてきました。って、慣れなくたいですね、こんなの。(涙)

あー、早く水よ戻れー!!
みなさん、水は出なくなると大変です。毎日感謝して使いましょう。

新年早々アンラッキーだなぁ・・。と落胆していた時に、テラークから吉報が届きました。「アナザーマインド」がBEST INSTURUMENTAL JAZZ ALBUM OF 2003に選ばれたそうで。さぁ、どこで選ばれたのでしょう?びっくりでした。なんと、ロシアです。
ロシアでも、私のCD、売ってるんだ・・。ロシア帽でミンクのコートのおじさん達が、私のCDを聞いている様子を思わず浮かべてしまいました。最悪の始まりと思っていた、2004年も、悪い事あれば、良い事もあり。今年もトラブルに負けずがんばります!

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